■超直感！MT4プログラミング講座■　第9回　for関数を使ってみよう

こんばんは！キリンです。
今日は、繰り返し同じ動作をすることのできる
for関数についてのお話しようと思います。

■繰り返しと条件分岐
■繰り返しの例
■for分の使い方
■繰り返しと条件分岐
私の個人的な考え方ですが、プログラムっていうのは全て
・繰り返し
・条件分岐
の２つの組み合わせでできていると思っています。
その中の一つ、繰り返しについてお話します。
繰り返しっていう意味は皆さんご存知だと思いますが、
実際にどのようなことに用いられるか例を挙げて説明します。
■繰り返しの例
１．99×4の計算を足し算でする場合
説明はいらないですよね。
99を4回足せば、99×4の結果になります。
２．袋の中に5個のボールがあって、青色のボールがあるか調べる場合
　　ただし、袋からは1個ずつしか取り出せません。
青が出るまで一個ずつ取り出す動作を繰り返しますよね。
この考え方、すごい大事です。
・繰り返し：ボールを1個ずつ取り出す
・条件分岐：青色のボールが取り出せれば終了
これを、次回の講座でプログラムにしたいと思います。
３．y = x^2　(x^2とは、xの二乗です) のグラフを描く場合
実は、これをパソコンで書く場合も繰り返しを使っているんです。
xを0から0.01ずつ増やしていって、y=x^2の結果をグラフ上に点を打っていく。
そうすることによって、最終的には点が線になってグラフ上の曲線になります。
このような形で繰り返し分っていうのは使われます。
必要となり次第、補足で説明していきますね。
■for分の使い方
では、実際に繰り返しのプログラムを作ってみましょう。
繰り返しをさせるときに使う基本的な関数は、「for」という関数です。
前回作成した、[test]という名前のスプリクトの
Print(“test”);
の部分を下の枠のように変更してください。

まず、for分の構成を見てみましょう。
for(int i=0; i < 3 ; i++) ・int i = 0
ここで入力した変数が、繰り返しを行う際の基準になります。
i = 0 と置くことで、
「iを初期値0から繰り返しますよ」
という意味になります。
・i < 3
「 i < 3の条件を満たしていれば繰り返しますよ」 という意味です。 これは次の説明をお読みいただくとご理解いただけるかと。 ・i++
i++の意味は、i = i + 1 と同じです。
この口座の始めの方に数式は、「右の結果を左の変数に割り当てる」とお話しました。
ということは、i = i + 1 という式は、
i に + 1 したものを i とする。
という意味になります。
それと、i++ が一緒なんですね。
そして、繰り返しが行われるごとに、
i++
という動作が繰り返し行われます。
初期値が i = 0 であるので、0から始まり、
i++ され、
i < 3 が成り立たなくなったら繰り返しが終了 という動作をします。 実際には、 i = 0で1回動作⇒(終了したらi++) i = 1で1回動作⇒(終了したらi++) i = 2で1回動作⇒(終了したらi++) i = 3となり、i < 3を満たさなくなるので動作終了 という動作をします。 それを、for (int i = 0; i < 3 ; i++)で表現できるんですね。 実際に繰り返す中身は、{}で指定します。 今回の場合は、 { Print("i = ",i);　 } が繰り返す中身になります。 ""で区切られているところが文字列で、「,」で左と右を足し合わせ、 その次のiは変数なので数字が出力される。 このスプリクトの動作結果は、 i = 0 i = 1 i = 2 というものになります。
mt4のターミナルにはこのように表示されます。
（ターミナルには最新の結果が上に表示されるようになっているので、
　実際に起こった順番は逆になります。）
for関数は非常に大事なところです！
ぜひぜひ理解してくださいね！！
その理解を助ければと思い、簡単な例題を出題します。
mt4のexpert上に
i = 5
i = 4
i = 3
と表示させるプログラムを作ってみてください！
明日は条件分について説明するつもりです。